【事例紹介】ETロボコンを活用した教育、採用、社内風土醸成について(パナソニックITS株式会社 上原 千明 氏)

会社概要・宣伝です(笑)

私たちパナソニックITS株式会社は、パナソニックグループにおける車載分野に特化した設計開発の専門会社です。社員の90%が技術者であり、知的創造集団として日々進化する技術を習得し、モビリティを通じて技術で世の中に貢献しております。
設計開発の専門会社として総合的なモノづくりが出来る体制となっており、ソフト・ハードの両面からモノづくりの中核を支えております。

ロボコンへの取組み

技術者の多くは、ソフト(=組込みソフトウェア開発)であり、会社としてETロボコンの主旨・目的に共感しております。
当社においても、“社内の活性化“”若手技術者の育成“の課題を克服する為に様々な活動をリサーチしました。その結果、ETロボコンの活動内容が課題解決に有効であることを確認、ETロボコンに参加することを決めました。今から5年前の話となります。
実はETロボコン参加を決めたときの人事担当者は技術者経験を持っていた為に、ETロボコンの有効性を理解し、参加を提案したと聞いております。

チームビルディング

業務でのプロジェクトではなく、純粋に「技術を楽しむ」「ワクワクする」を体感できる活動と言えます。
業務とは異なるメンバーと、日々切磋琢磨しながら活動している姿は見ていて気持ちがいいですね。
キラキラした目で活動する様子は「技術が好き」をひしひしと感じます。
1つのチームで1つの事象を突き詰める。同じ目標に向かって活動する姿は美しいです。

育成サイクル

メンバーは役割(ミッション)を決め、各自が責任を持って取り組んでいます。
リーダーを筆頭に、モデル図班、競技班と大きく2つの班に分かれます。更に2つの班から新入社員へ育成・指導をしております。指導を受けた新人は翌年にはモデル図班・競技班になり、後輩を育成・指導をする立場となります。
このように、単年で活動を区切るのではなく翌年に繋がる仕組みを構築しております。

参加者の意見

参加者からの満足度も高く、実に参加者の92%が満足している結果となっております。
技術のみならず、ヒューマンスキルの向上、チームワークの大切さを体感出来ている結果となっております。

会社のサポート体制

レプリカコースを常設展示できる環境を用意。
工数も増やし、ETロボコン参加者へ多方面からサポートする協力体制が整った。
物品購入も参加者の要請を受けるのみならず、社内事務局からも購入提案をするサポートを実施

子供推しで、会社で応戦、観戦の様子をアピール

社内活性化の面でも大きな成果を上げております。
全社一丸となって、大会当日は会場で応援をしております。お子さんを連れてくる社員も多く、「ロボットが動いているね」「どうやって動かすのかな?」と、興味津々です。小さな技術者の誕生ですね。

スポンサー活動アピール

当社は2018年度からゴールドスポンサーとして、採用や知名度向上を目的とするブランディングの一環としても活用しております。

採用面

2020年度の新入社員の中には、学生時代にCS大会のスターターを務めた者もおり、当社で本活動を
取り組むのを楽しみにしております。
当社は技術者集団の為、理系学生の推薦依頼で学校訪問する機会が多くあります。
その際に「ロボコン出ているよね?」と聞かれることも増えてきました。
技術者育成に会社が熱心である事は会社の価値を上げているとも言えます。

他社交流

ETロボコン活動を通じ、他社とレビューする機会や競技をする機会も創出することができた。
自社の中でこもりがちな技術者ですが、外部との接点は貴重であり、良きライバルとしてお互いを応援する関係が出来た。ロボコン参加していなければ実現しないことです。

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