【テクノプロ・デザイン社】エンジニアの育成に力を入れる企業が、ロボコン初参加で得たものとは

「持続可能な社会」が強く求められる時代になり、国・業種・分野・企業などの垣根を越えたテクノロジーによる課題解決が必要不可欠です。
今回は、企業・業界・国境を越えて進化するテクノロジーに向き合い、ソリューションを提供している株式会社テクノプロ テクノプロ・デザイン社(以下、テクノプロ・デザイン社)の、ETロボコンを活かした人材育成についてご紹介します。同社は2022年より教育目的のロボットコンテスト「ETロボコン」に参加しており、大会の趣旨に賛同し、スポンサーとして大会そのものを支援されています。
社員が自発的に学ぶ場を提供したいと考えていた最中、ETロボコンと出会い、そのビジョンや活動目的に興味を抱いたそうです。有志の小さな活動から、会社全体を巻き込んだ大きな活動へ変貌しつつあるETロボコンの活動は、会社や社員にどのような効果をもたらしているのか、テクノプロ・デザイン社で活動を推し進める研修開発課の山﨑 裕貴氏にお話をお伺いしました。

オーダーメイドの育成プランで社員一人ひとりのキャリアを描く

テクノプロ・デザイン社では、エンジニアリング、技術コンサルティングなどの技術サービスを提供しています。
社員の成長がサービスの価値向上につながると考え、社員教育に力を注いでいる同社がどのような想いを持ち、どのような社員教育を行っているのか、教えていただきました。

現在、デジタル社会において、ソフトウェア開発のエンジニアは非常に重要な役割を担っています。デジタル技術の発展、技術力の追求、ソフトウェア品質の向上が叫ばれる中、私たちが、ビジネスを展開する上で最も大切にしていることの1つが、「エンジニアの育成」です。

めまぐるしいスピードで変化する社会や市場に合わせて、価値の高い技術力を提供できるように技術の重要性、難易度、時代の要求度を整理した技術戦略マップを作成し、常に高い水準で活躍できるエンジニアを育成しています。また、社員の夢を実現まで応援する「自己実現委員会」などの独自の研修制度や、社員一人ひとりのそもそもの生き方から共に考え、悩み、最適なキャリアを描く風土があり、人がいます。技術を育てる技術が、テクノプロ・デザイン社には溢れています。

エンジニアの育成に力を注ぐ当社ですが、エンジニアへのヒアリングにより、「ハンズオン研修が少ない」、「社員同士のコミュニケーションをもっと取りたい」、「楽しく学習したい」などの要望が多く挙げられておりました。そこで、設計案件にアサインできていないエンジニアへの実践教育の場や、社員同士のコミュニケーションの場、当社の方針等も踏まえ、ソフトウェア技術を用いて楽しく競い合うことができるETロボコンへの参加を決めました。

ETロボコンがエンジニア育成に効果的な三つの理由

テクノプロ・デザイン社は2022年にETロボコンに初めて参加しました。エンジニア育成においてETロボコンの活動が有効だと思う三つの理由をお伺いしました。

一つ目は、若手とベテランの混成チームにすることで、それぞれが持つ異なる技術を交換し、伝承することができるということです。ベテランは多くの経験を持っており、実用的なアドバイスを提供できます。一方、若手は新しい技術やアイデアを持っていることが多く、それらを取り入れることでチーム全体の技術力向上につながり、コミュニケーション能力も向上します。普段、同じ職場にいないメンバーが多いので、貴重な機会になっています。
二つ目は、日頃の業務より1ランク上の業務を疑似体験し、より高度なソフトウェア開発の技術を身につけることができるということです。例えば普段は設計を担当している人であれば、目的や機能の観点から、要求仕様書を作ることができます。また、プロジェクトメンバーとして活躍している人であれば、プロジェクトの目標やスコープ、リソース、期間などを明確にし、計画を立て、プロジェクト全体のマネジメントを体験することができます。このような経験を積むことで、自己成長やキャリアアップにもつながっています。
三つ目は、視野が広くなるということです。ソフトウェア開発においては、単体の要素だけでなく、システム全体を俯瞰することが重要です。システム全体の設計、データフローなどを理解することにより、開発中のシステムの問題点が早期に発見・解決できることを、ETロボコンでは実践の中で体験できます。ETロボコンに参加し、システム全体を把握することで、自分が担当する業務がどのような位置付けにあるかを理解する重要性を改めて実感しました。

多様なメンバーがもたらしたチーム活動の成果

テクノプロ・デザイン社では、様々な経験を持ったメンバーでETロボコンに参加した様子が窺えます。どのようなメンバーで活動し、どのような成果や学びがあったのか、教えていただきました。

参加メンバーの日頃の業務は、システム全体のある一部分を担当していることが多く、専門的な能力を発揮することが多かったのですが、ETロボコンを通して、個々のメンバーがチームの目的に向けて自主的に行動できるようになりました。目的ベースで物事をとらえることができ、メンバーの視座が高まったと思います。また、チームとして「いつ」、「何を」、「どのように」取り組むかを考えられるようになり、自身が取り組むべきタスクや目標が明確になっているようでした。

今回の取り組みは、場所、年齢層、プログラミングスキルも、それぞれ異なるメンバーで活動を始めたため、当初は以下のような懸念点がありました。

・異なる場所にいるため、コミュニケーションの取り方が不安
・プログラミングスキルが異なるため、役割、タスクの分担が難しい
・メンバーが異なる業務に携わっているため、スケジュール調整が難しい

しかし、メンバーのETロボコンに参加するモチベーションが非常に高かったため、これらを解決するためのアイデアが次々に出てきました。結果として、定期的にオンラインミーティングを実施したり、チャットなどを積極的に利用したり、互いに理解し合い、助け合いながらコミュニケーションを取ることで、対面と遜色ない活動ができました。この経験を通して、特にコミュニケーションの重要性や、担当者同士での情報共有や意見交換が欠かせないことを学びました。また、自分たちの役割やタスクに固執するのではなく、全体を俯瞰し、お互いの役割や進捗状況を共有することが、プロジェクトの成果に繋がることを実感しました。

当社のような技術系人材サービス業では、エンジニアが直接、お客様のプロジェクトに参画することが多くあります。特に若手エンジニアがお客様のプロジェクトにフィットするかどうかは、経験値に依存することが多く、プロジェクト全体を俯瞰的に捉えるのが難しいことが課題の一つでした。そのため、ETロボコンで学ぶ「全工程を通したプロジェクト経験」は、本人のキャリア形成にも好影響を与え、当社自体の技術力向上にもつながると考えています。

多様なメンバーでETロボコンに参加

あらゆる垣根を超えた人脈形成と活動へ

ETロボコンに参加した狙い以外にも、想定外の効果があったそうです。参加してみて分かったETロボコンの有効性をお伺いしました。

メンバーが主体的かつ積極的に活動して欲しいという想いのもと、今回はチームリーダーというポジションを明確に設定しなかったのですが、メンバーが自発的に行動を起こすようになりました。
この影響が好転し、部署の垣根を超えた人脈形成ができただけにとどまらず、自ら勉強会を企画するメンバーとの交流を持つこともできました。今まで関わりが少なかった方との人脈形成がされたことにより、社員同士の情報交換や意見交換がスムーズになり、今会社が行おうとしていることや、考えなどをこれまで以上に知る機会にもつながり、社内の風通しが良くなりました。ETロボコンのオフシーズンには社内独自のイベントも企画されており、社員教育に力を注ぐ当社の魅力を改めて知ると共に、学びの楽しさをメンバー全員で享受できていると実感しています。

普段は別々の企業の職場で働くことが多いので、ETロボコンへの参加を通して、「同じ目標を目指して取り組むことができ、社員同士の結束を高められること」、「色々な経験をした技術者との交流の機会になること」は、私たちの会社ならではのとても有効なポイントです。

ETロボコンでの活動は、エンジニアのテクニカルスキルはもちろんのこと、コミュニケーションスキル、プロジェクトマネジメントに至る知見をより向上させると共に、実践教育の場、社員間のコミュニケーションの場として活用されているようです。

参考リンク

株式会社テクノプロ テクノプロデザイン社
https://www.technopro.com/design/

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