ETロボコン2021開催概要

シミュレータによる競技会、全プログラムオンラインで実施します

ETロボコンはエンジニアの人財育成技術教育の機会を提供することを目的としたロボットコンテストです。2002年から開催され、数多くの参加者やスポンサー、パートナーのみなさまに支えていただき、今年で20周年を迎えられましたこと、心より感謝いたします。
ETロボコンは一般的なロボコンと異なり「ソフトウェア重視の教育コンテスト」である点が特徴で、共通の走行体(※)によるコース走行のタイム成績に加え、高品質な組込み開発に欠かせないモデリングも評価対象となります。組込み・ITエンジニアやプログラミングを学ぶ学生を対象とし、参加者は累計4278チーム・23675名にのぼります。2019年には組込みエンジニアへの教育効果が評価され、社会の情報化促進に貢献した団体に与えられる「経済産業大臣賞」を受賞しました。
※ハードウエアとして教育版レゴ マインドストーム® EV3を使用し、ETロボコン2021ではシミュレータ環境内の走行体で競技します。

ETロボコン2021では従来の教育内容に加え、2020に引き続きシミュレータによる競技会、全プログラムのオンライン実施をいたします。
本来は実機とシミュレータを活用した新しい開発を目指していましたが、現状の新型コロナウィルスの影響を鑑みて今年もシミュレータのみとします。来年は実機とシミュレータの両方を活かした大会を目指しています。

1) シミュレータによる競技会
ETロボコンでは率先して最先端の技術をコンテストに取り込んでいます。今日のビジネス現場で重要視されている開発期間の飛躍的な短縮とソフトウェアの品質を向上させたいという情勢から、シミュレータ競技を導入することにしました。システム開発で必要不可欠な構築技法(モデリング)の教育に加え、シミュレータを体験することで最先端のシステム開発の全体像を学ぶことができます。実機を動かすのと同じように、プログラムしてシミュレータ上でロボットを動かすことができ、組込み開発を学ぶことができます。

2) 全プログラムのオンライン実施
教育プログラム(技術教育)、参加者と実行委員による相談会、試走会、地区大会、チャンピオンシップ大会の全プログラムをオンラインにて実施いたします。参加者は、組織や場所などの制限なくモデリング技術教育やシミュレータ環境構築について学ぶことができ、コンテストに参加いただけます。

ETロボコン2020大会の様子は以下をご覧ください。

ETロボコン2020チャンピオンシップ大会ダイジェスト

年間スケジュール(予定)

本コンテストの目的である「技術教育の機会を提供する」のもと、「時間や場所の壁を越えていつでもどこでも繋がり学び合える環境を届けたい」という想いから、各プログラムをオンライン化します。
ETロボコンでは、豊富なオンライン教材を用意し、オンラインツールを使って直接集まらなくても開発できる「新しい開発形態」を体験できます。

※CS大会=チャンピオンシップ大会
※地区大会日程は地区により異なります。
※地区大会の上位から選抜されたチームがチャンピオンシップ大会に参加することができます。

シミュレータ競技

シミュレータ環境の中に再現された競技コースを舞台に、参加者が開発した制御ソフトウェアの動作をシミュレーションして競技を実施します。スピードを競うライントレースの時間と、各クラスごとに設定された課題をクリアすることにより獲得できるボーナス得点を、各チームで競い合います。

※シミュレータ
実験やフィールドテストのための環境を作り、何度も試したりデータを取得すると、莫大な時間とコストを費やすことになります。シミュレータなら机上で気軽に頻繁にデータが取れ、実機によるテストの回数を減らすだけでもコストと時間を大幅に短縮できます。例えばモーターで言えば制御アルゴリズムは何種類もあるので、環境の違いごとに実機で多くのアルゴリズムを試すテストを想定すれば、シミュレータによる代用がどれだけ効率的か体験できます。

オンライン教育

いつでも学習することができる「技術教育動画」を作成し、参加者と実行委員がインタラクティブに学習状況の確認やディスカッションできる「オンライン技術教育」を提供します。
また、コンテスト期間中に参加者がモデルについて実行委員に相談できる「相談会」を設けます。全プログラムをオンラインにて実施するため、参加者はどこからでも参加・活動できます。

ETロボコンに参加しませんか

ETロボコンは高校生以上を対象に、エンジニアや大学生、高専生、専門学生等、企業や教育機関から数多くのみなさまにご参加いただいています。

教育機関から参加の6割以上のチームが、授業や研究の一環としてETロボコンを活用しています。ETロボコンはソフトウェア開発演習、プロジェクト演習、チーム開発等を学べる最適な課題として多くの教育機関から選ばれています。多くの社会人と交流する機会も用意されているため、コミュニケーションスキルや社会人基礎力の向上、リクルートにつながるケースもあります。

企業から参加の約6割のチームが、新人研修等の業務としてETロボコンを活用しています。ETロボコンに関わる100%の時間をすべて業務とする企業や上限時間を決めて一部業務とする企業もあります。
また、約4割の参加チームについても、参加費は会社が負担する等、会社からのサポートを受けて参加しているチームが多いことが分かります。

参加申込について

ETロボコン2021参加申込は終了しました。2022年の参加をお待ちしております!



※個別での参加相談も行っております。個別相談をご希望の方は、以下よりお問い合わせください。

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